ジェシカ こんな時代に君は ラジカセのダイヤルなんて回して いったい何を探すの? ジェシカ とても小さな君は 最後の残響が消えるまで 泣かないでいられるの? ジェシカ 言葉はあまりに脆弱で 私たちの物語は紡げないのに 築けないのに 君は ああでもないと こうでもないを 繰り返して 君ばかりが 辛くて悲しい思いをしなくて すむように そしてそこにいつも 君を照らす光が あるように 私の中に生まれた 暖かい感情が 少しでも伝わればいいなって思うの ねえ ジェシカ ジェシカ こんな時間に君は 忘れかけた過ちの一つを悔いて いったいどこへ戻るの? ジェシカ この世はあまりに残酷で 夢を見る人ばかりを傷つけるのに 苦しめるのに 君は 何でもないと ぶかぶかのシャツを 翻して その笑顔に 暗くて重たい影を落とさないで すむように そして夜が明けて 希望に満ちた明日が 来るように 君がいつか奏でた 優しい音楽が 誰かに届いたらいいなって思うの 今はまだ 小さな声でも 大きな力になって 羽ばたくように 飛び立つように 輝くように ああ ジェシカ ジェシカ 心はいつでも灰色で 小さな喜びさえも見つからないのに 気づけないのに 君は 愛を抱いて 恋を描いて 歌い続けて 君の声が 強くて優しい想いをのせて 響くように そしてそれが 愛や夢を照らす光に なるように 私も今奏でる 君の音楽が 世界に届いたらいいなって思うの どこまでも響いたらいいなって思うの ねえ ジェシカ