湘南0-1徳島

言葉にならない。

神なんていないのか、くそったれ、と悪態をつきたい気持ちをぐっと抑えつつ、天に祈りを捧げた。

やはりと言うべきか、いつものチームではなかった。何気ない判断ミスの積み重ねから失点、攻撃も単発で得点の匂いがまるでせず、負けて当然という試合展開だった。

2年前の宿題は不合格だった。こうなると俄然相手の方に分がある気になってくるけれど、幸いなことに自力で(ほぼ)残留を決める目はまだ残っている。何より、我々には天から見守ってくれるかけがえのない仲間がいる。

今こそ12年前を思い出そう。9年前でもいい。勝つしかない最終節、その戦いを制した先に明るい未来はきっと待っている。

死力を尽くして天命を待とう。

ヒューエル・オリベイラの訃報に接して

心の整理がつかない。

仕事をしたり、娘を病院(からの外遊び)に連れ出したりしていたけれど、半日足らずでは未だ困惑を拭いきれない。

シーズン中に現役選手が亡くなるケースはJリーグ史上初らしい。何もこんなタイミングで、ウチにそんな悲劇が襲わなくても、と思う。

リーグ戦にはなかなか絡めていなかった。今シーズンの時点でバリバリのレギュラーとはいかなかったけれど、そのプレーには確かに光るものがあり、1、2年後が楽しみな選手だった。SNSやメディアを通じて届けられる写真はいつだって笑顔で、優しい人柄が滲み出ていた。それがどうして、こんな道半ばで。

2年前に父を亡くしたときもそうだったけれど、現状は悲しみより困惑の方が大きくて、どこに気持ちを持っていけばいいのかわからない。それでも土曜日は、マッチデーは容赦なくやってくる。とにかく総力で勝ちきるしかないし、彼の魂とともにこの舞台で戦い続けるしかない。

オリちゃん、どうか安らかに。必ずやり切るから、天国から見守っていてください。

仙台0-2湘南

まさしく熱戦だった。

前半30分頃までDAZNのトラブルで観られなかったのだけれど、先制後は押し込まれる展開が続いた。それでも一瞬の隙を突いての追加点。マークが乱れながらも最後のところでやらせない集中力が光り、鬼門という感じがまるでしない手堅さで勝ち点3を奪取。必勝の一戦を見事に制した。

これで次節を引き分け以上なら残留争いの大勢が決まる有利な展開に持ち込めた。とはいえ次を落としては何の意味もなくなるわけで、とにかく必勝の戦いが続く。必ずや連勝を、そしてホームで残留を決めよう。

湘南0-0広島

ホーム名古屋戦の裏返しのような展開だった。数的優位になりつつも、相手の粘り強い守備で最後の仕事をさせてもらえない。ギリギリの攻防は勝ち点1という、この時期に来ては本当に最低限の結果に終わった。

とはいえ、残り3戦で結果を追い求めていけば、自然と残留は近づいてくる。このタイミングで苦手のユアスタではあるけれど、むしろ楽しむぐらいの気概を見せてほしいところ。必ずや、このサッカーを来年もトップリーグで。我々の心はいつも共にある。

札幌1-1湘南

本当に死力を尽くした戦いだった。その結果の勝ち点1なら受け止めるしかないのだろうけれど、微妙な判定に泣かされた感もあって、何というか、うーん。

まあ、札幌と白黒はっきりさせるのは来季の宿題ということにしておこう。

次こそは必勝の一戦になるけれど、大丈夫。我々の愚直にやり抜く戦いを、サッカーの神様はちゃんと見ていてくれるはずだ。

湘南2-1横浜FC

「勝つか、勝つか」というフレーズに変なフラグ臭を感じていたのだけれど、杞憂に終わって良かった。

待ちに待った勝利のクラップ

とにかく、山口体制初勝利。山田直輝の鬼気迫る決勝ゴールは目の前で見ていて鳥肌が立ったし、試合運びも(いただけないミスからの失点を除けば)ほぼ文句の付けようがない感もある。ここまでパッとしなかった山本脩斗が及第点の出来だったり、好材料も少なくなかった。今日は素直に喜びたい。

ただ、ここからまたヒリヒリする戦いは続いていく。事実上相手を蹴落として手にした勝利だけに、今後に活かしていかないと申し訳が立たないし、でもまだまだ課題は多いし。

まあ、今日のサッカーが継続できれば大丈夫という確信はある。そろそろ悪癖にはおさらばして、因縁の(リメンバー笠原)札幌が相手だけれど、必ずや連勝を飾ってやりましょう。

佐野裕哉 引退に寄せて

と言うほどのことは書けないのだけれど。

ベルマーレOBの佐野裕哉が現役引退を発表した。

キャリアの後半はJFL~地域リーグでプレーしていたこともあって、映像も含めて目にする機会はほとんどなかった。それでも、僕の(総数からすれば)多いとは言えない観戦歴の中で、ひときわ輝いている選手の1人が彼だと思う。

旧友である鈴木良和とのコンビネーションは、明るい話題の少なかったJ2時代の中で、際立って美しく見えた。サッカー経験のない素人サポーターとして、そのプレーに惚れ込み、下手くそな応援漫画みたいなものまで描いたのも今となってはいい思い出だ。

強面のくせにやたらとシャイで、でも子供にはめっぽう優しくて、ワンダーランド参加時にはそのイメージとのギャップに驚いたりもした。

天才とか小野伸二の後継者とか美辞麗句で飾り立てられながら、大きな栄光は掴めなかったかもしれない。言うまでもなく、日本代表なんかにも縁はなかった。それでも、長い雌伏の時を過ごしたゼロ年代にあって、湘南サポーターの記憶に深く刻まれる存在ではあったと思う。

裕哉、本当に長い間お疲れ様。いつの日か、何らかの形で共に戦える日が来たら最高だと思う。今後の君の人生に幸多かれ。

鳥栖1-1湘南

今日も途中までゲームは握れていた。追いつかれても大きくは崩れることなく、最後まで全員が万全なら勢いで押し切れそうなところではあったのだけれど、コバショーの負傷は何というかツキがなかった。

いよいよ、一つも落とせない戦いに突入する。次節は今季初参戦。是が非でも、レモンスタに歓喜の渦を巻き起こそう。

湘南0-1横浜FM

相手を慌てさせる回しと動きを筆頭に、前節までの良いところは継続できていた。今日は本当に一瞬の隙が勝敗を分けることになった。

監督交代から流れは良くない。まあ、フィニッシュの精度が伴わないだけでサッカーの質そのものは確実に上向いているので、ブレずにやりきれるか、決死の覚悟でさらなる一歩を踏み出せるかどうかが全てだと思う。

次節も上位との対決が続く。相手がどこでもやることは基本的に変わらないはずだ。グッドルーザーで終わるのは今日を最後にしよう。

川崎2-1湘南

監督交代から明らかにタッチ数を少なくして速く回し、攻撃を組み立てる良いシーンが増えてきていた。今日の先制シーンなんかは、まさしくその結実と呼ぶべきものだったのだけれど。

絶対王者は明らかに慌てていた。ウチがここまで序盤から前のめりに来るとは思っていなかっただろうし、特に前半は手を焼いていた。そこで追加点が取れれば色々違っていたのだろうけれど、ここにきて獅子奮迅の活躍を見せていた平岡大陽のアクシデントあたりからケチがつきだして、結果は残念なものに。

最後の最後まで勝利を信じていただけに、決勝ゴールの瞬間には文字通り崩れ落ちてしまった。やはり家長みたいな、出てくるだけで違いを出せる選手の有無が勝敗を分けた格好になったか。

何であれ、こんな悔しい思いはもう絶対にこれを最後にしないといけない。こうなったら開き直って川崎の連覇をアシストしてやることにしましょう。