水谷社長来る

シーズン初めに実施されたクラウドファンディング。残留争いで終わらせない、さらなる高みへ、という理念に強く共感して、貯金をはたいて全選手サイン入りユニフォーム(法人向けコース12万円)を申し込んでいた。

日程調整の末、今日ついに贈呈式の日を迎えた。

社長自ら、若手社員と2人で会場(友人の伝手で格安で借りた、某団地の集会所)に来訪。贈呈式の後に少し話す機会があったのだけれど、本当に粉骨砕身、ベルマーレのために捧げた半生だったのだなと感じた。

背後に写り込んでいるフラッグは確か2002年に買ったものなのだけれど、「懐かしい!」と目を細める社長の姿にこちらも和んだりした。

こんな僻地まで社長自ら足を運んでくれるというのもベルマーレならではという感があるし、こういう一歩一歩の積み重ねで少しずつクラブを大きくしてきたのだと思うと本当に頭が下がる。

水谷社長、スタッフOさん、遠いところをありがとうございました。

さあ、ここからは捲土重来。成績面でもしっかり約束を果たしてもらうとしましょう。

湘南2-1神戸

海外移住した友人(一時帰国中)を連れて現地だった。

相手の後ろに重い雰囲気もあって前からアグレッシブに行けていたし、ダイレクトで軽快に回すプレーも前節までのように引っかかるシーンが少なく、ラストワンプレーを除けばそれなりに落ち着いて観られる好ゲームだった。

取り組み続けたサッカーが実を結んでのホーム初勝利という感はあるけれど、神戸対策を入念にした上での結果だったのか、それとも戦術の相性の問題だったのかで、また評価が分かれる試合ではあったように思う。

ともあれ、これで最下位脱出。ファーストミッションはクリアした。次は昨季王者の本拠に乗り込むことになるけれど、得られた自信は活かしていかなければならない。

さあ、去年からの宿題の一つ、リーグ戦での連勝を。やってやりましょう。

湘南1-4横浜FM

入りは素晴らしかった。結果としてスコアこそ清水戦と同じになったけれど、攻守に良さは出ていた。ただ、もうこの時期に来て、この順位で、いい線止まりでは仕方ない。フィニッシュの精度の差がそのまま出た格好だけれど、本当にもう少し何とかならないものか。

ついに最下位まで落ちてしまった。そして次節は裏天王山。ここを物にできるかどうかが今季の行方を占うだろう。この際、理屈はどうでもいい。とにかく勝ち点3を至上命題として、死力を尽くす90分+αを。

福岡0-0湘南

前節から比較すると見違えるほどにつまらないミスを減らせていた。前半終了間際に数的不利になるまではしっかり押し込めていたし、後半も途中まではいい攻撃の組み立てができていた。攻守の切り替えは試合を通じて早かったし、やりたいサッカーがそれなりにできていた手応えがある。

この状況で勝ち点1というのは本当に最低限の結果ではあるけれど、この難しい試合を零封で終えられたことは間違いなく今後に繋がると思う。

次節も苦手の相手ではあるけれど、もうそんなことは関係ない。とにかくひたむきに、勝利だけを信じて戦い抜こう。

湘南1-4清水

開幕戦以来のスタジアム参戦。誉めどころを探すのが難しい敗戦だった。

出足で負け、玉際の執着心で負け……前半は本当にいいところが皆無すぎて、曲がりなりにもプロのチームがどうしてここまでひどい試合をしてしまうのかと首を捻りたくなった。後半は多少良さも出てきたけれど、立て続けのアクシデントに見舞われる不運もあって万事休すとなった。、

順位的にも叩いておかないといけない相手にこの体たらくで、いやが上にも「降格」の2文字がちらつきだしている。ただ、目指しているサッカーの完成に時間がかかるのは理解できるし、完成したところで見せる大逆襲劇に心躍る予感はまだ潰えてはいない。それだけに、まずは最低限このステージに留まらないと済まないし、それは不可能なミッションではないとも思う。

まずは次節。鬼門福岡だけれどそんなことを気にしている段階はとっくに過ぎている。とにかくひたすらに勝利を追い求めて、最高の結果で終わろう。

札幌1-0湘南

試合展開は互角だった。ぎりぎりで回すパスの精度も悪くない。崩しの質も向上している。勝敗を決めたのは、ひとえに思い切りの良さが出たかどうかだった。

いよいよ立ち位置は苦しい。監督の談話も抽象的で、外からは何を信じていいのか見えない不安もある。ただ、選手たちは常に前向きだし、チーム内に不協和音は流れていないようなので、当面は見守るしかないだろう。

まだまだきれいに勝てるチームにはなれていないわけだから、とにかく下手な鉄砲何とやらで物にしていくしかない。さあ、切り替えて久々のホームゲーム。次は今日足りなかったアグレッシブさを取り戻して、必ずや勝利を。

G大阪0-1湘南

ついにと言うか、第9節にして今季のリーグ戦初勝利。

結果的にはアクシデントで早い投入になった畑大雅がブランクを感じさせない出来だったとか、中盤に落ちてからの瀬川が素晴らしかったとか、色々発見もあったけれど、最後はとにかく魂でもぎ取った決勝ゴールだった。

妻がワクチン3回目から日が浅いため子供と遊びながらの観戦になったけれど、本当に、神は細部に宿る、を体現した一戦だったと思う。

愚直に取り組み続けた新湘南のサッカーがついに結実した。次も大いに期待したいし、いやが上にも期待が高まる流れになっている。

さあ、逆襲はここからじゃ。

湘南0-0磐田

ほぼ90分を通じて、いい強度を出せていた。

前線の有機的な動きとショートカウンター、見せ場は多く作れていたし、チームとして1枚の絵を描くというところはだいぶできつつあるのかなという印象があった。

フィニッシュの精度さえあと少しあれば、というところではあったけれど、ともかくもいい内容でクリーンシートという結果は次に繋がるし、繋げていくしかない。

さあ、次こそは。

名古屋2-1湘南

攻守に良さは出てきた。何というか、山口サッカーの理想型が少しだけ垣間見えたような感がある。前線からの速く鋭いプレス、奪われても素早い寄せで奪い返す連動した守備、リスクを冒して瞬時に厚みを増していく攻撃……要所要所で良さは出ていたのだけれど、90分ずっと良さを出し続けるにはまだまだ及ばず、トータルでは力負け。不運もあったにせよ、負けに不思議の負けなしという話で、最後は相手の勢いに呑まれてしまった。

これで3連敗。台所事情も厳しい中、非常に苦しい。けれど確かに光明は見えたので、今一度、今期のスローガンを思い出して。

今少し、信じて貫こう。

湘南0-1広島

裏天王山は順当負けという感じだった。

スクランブルで臨んだ一戦、選手間の距離感は試合を通じて良かっただけに、細かいミスでチャンスをふいにしてしまう展開がただただ歯がゆい。

攻撃のデザインというか、得点の形がなかなか見えないのが気がかりではある。何であれ、可及的速やかに結果を出さないと後がきつくなるばかりだ。

単独最下位、厳しい状況ではあるけれど、まだ何も終わっていない。次こそはひたむきさと結果の両立を。