札幌1-1湘南

本当に死力を尽くした戦いだった。その結果の勝ち点1なら受け止めるしかないのだろうけれど、微妙な判定に泣かされた感もあって、何というか、うーん。

まあ、札幌と白黒はっきりさせるのは来季の宿題ということにしておこう。

次こそは必勝の一戦になるけれど、大丈夫。我々の愚直にやり抜く戦いを、サッカーの神様はちゃんと見ていてくれるはずだ。

湘南2-1横浜FC

「勝つか、勝つか」というフレーズに変なフラグ臭を感じていたのだけれど、杞憂に終わって良かった。

待ちに待った勝利のクラップ

とにかく、山口体制初勝利。山田直輝の鬼気迫る決勝ゴールは目の前で見ていて鳥肌が立ったし、試合運びも(いただけないミスからの失点を除けば)ほぼ文句の付けようがない感もある。ここまでパッとしなかった山本脩斗が及第点の出来だったり、好材料も少なくなかった。今日は素直に喜びたい。

ただ、ここからまたヒリヒリする戦いは続いていく。事実上相手を蹴落として手にした勝利だけに、今後に活かしていかないと申し訳が立たないし、でもまだまだ課題は多いし。

まあ、今日のサッカーが継続できれば大丈夫という確信はある。そろそろ悪癖にはおさらばして、因縁の(リメンバー笠原)札幌が相手だけれど、必ずや連勝を飾ってやりましょう。

佐野裕哉 引退に寄せて

と言うほどのことは書けないのだけれど。

ベルマーレOBの佐野裕哉が現役引退を発表した。

キャリアの後半はJFL~地域リーグでプレーしていたこともあって、映像も含めて目にする機会はほとんどなかった。それでも、僕の(総数からすれば)多いとは言えない観戦歴の中で、ひときわ輝いている選手の1人が彼だと思う。

旧友である鈴木良和とのコンビネーションは、明るい話題の少なかったJ2時代の中で、際立って美しく見えた。サッカー経験のない素人サポーターとして、そのプレーに惚れ込み、下手くそな応援漫画みたいなものまで描いたのも今となってはいい思い出だ。

強面のくせにやたらとシャイで、でも子供にはめっぽう優しくて、ワンダーランド参加時にはそのイメージとのギャップに驚いたりもした。

天才とか小野伸二の後継者とか美辞麗句で飾り立てられながら、大きな栄光は掴めなかったかもしれない。言うまでもなく、日本代表なんかにも縁はなかった。それでも、長い雌伏の時を過ごしたゼロ年代にあって、湘南サポーターの記憶に深く刻まれる存在ではあったと思う。

裕哉、本当に長い間お疲れ様。いつの日か、何らかの形で共に戦える日が来たら最高だと思う。今後の君の人生に幸多かれ。

鳥栖1-1湘南

今日も途中までゲームは握れていた。追いつかれても大きくは崩れることなく、最後まで全員が万全なら勢いで押し切れそうなところではあったのだけれど、コバショーの負傷は何というかツキがなかった。

いよいよ、一つも落とせない戦いに突入する。次節は今季初参戦。是が非でも、レモンスタに歓喜の渦を巻き起こそう。

湘南0-1横浜FM

相手を慌てさせる回しと動きを筆頭に、前節までの良いところは継続できていた。今日は本当に一瞬の隙が勝敗を分けることになった。

監督交代から流れは良くない。まあ、フィニッシュの精度が伴わないだけでサッカーの質そのものは確実に上向いているので、ブレずにやりきれるか、決死の覚悟でさらなる一歩を踏み出せるかどうかが全てだと思う。

次節も上位との対決が続く。相手がどこでもやることは基本的に変わらないはずだ。グッドルーザーで終わるのは今日を最後にしよう。

川崎2-1湘南

監督交代から明らかにタッチ数を少なくして速く回し、攻撃を組み立てる良いシーンが増えてきていた。今日の先制シーンなんかは、まさしくその結実と呼ぶべきものだったのだけれど。

絶対王者は明らかに慌てていた。ウチがここまで序盤から前のめりに来るとは思っていなかっただろうし、特に前半は手を焼いていた。そこで追加点が取れれば色々違っていたのだろうけれど、ここにきて獅子奮迅の活躍を見せていた平岡大陽のアクシデントあたりからケチがつきだして、結果は残念なものに。

最後の最後まで勝利を信じていただけに、決勝ゴールの瞬間には文字通り崩れ落ちてしまった。やはり家長みたいな、出てくるだけで違いを出せる選手の有無が勝敗を分けた格好になったか。

何であれ、こんな悔しい思いはもう絶対にこれを最後にしないといけない。こうなったら開き直って川崎の連覇をアシストしてやることにしましょう。

湘南1-1福岡

攻撃の組み立てはここにきて上向いている感があった。ただ、相手の守備の組み立てがそれ以上に緻密で、こじ開けられそうでこじ開けきれなかった。本当に、ラストのワンプレーを除いて。

最後は戦術どうこうより気持ちで上回った。それゆえの同点ゴールだったと思うし、かけがえのない山口体制の初勝ち点にもなった。

さらに向上させる時間はまだ残されているはずだし、相手が上位であっても粘り強く互角の戦いを演じてきたのが前半戦の我々なので、シーズン終盤にさしかかった今こそその強みを思い出すしかない。

予想以上に苦しい戦いの渦中にあるけれど、絶対にここを切り抜けてみせよう。今日の戦いが続けられれば、それは必ず現実になるはずだ。

大分2-0湘南

このタイミングでの監督交代には少なからず驚いた。ウチらしくないドライな人事だと思ったし、でもそれだけ向こう数年、10数年という中長期的なスパンを戦い抜くんだという本気度も伝わってきた。

だからこそ、初陣を飾りたいところだったのだけれど。

試合を分けたのは、本当に一瞬の判断の差だった。

途中加入でここまで違いを出してきた杉岡、そのごくわずかなミスが重なっての2失点。

前節までの貢献を考えると外す選択は(まして新人監督には)難しいところだっただろうし、けれど試合勘のわずかな差が悪い方向に出てしまったのは確かだった。まあ、これを責めるのはさすがに酷というものだろう。

攻撃は変わらず有機的に展開できていて可能性を感じられたけれど、最後の詰めが足りないところも相変わらず。ただ、ウェリントン・ジュニオールを筆頭に、前監督との相性があまり良くなかった戦力が噛み合ってくればまた違った景色も見えてくるだろう。

山口新監督には心から期待している。何としても、一つでも多くの勝利を。そしてその先の栄光をもたらしてほしい。

湘南0-0浦和

互いに粘り強かった。それぞれ決定機を外すシーンもあったけれど、まあ展開を見るにドローという結果は致し方のないところだった。

高橋諒の上半身が中断前と比べると明らかにガッチリしていて、酒井宏樹との激しいつばぜり合いも堂々とこなしていた。このあたりに代表されるように、既存戦力が上向いてきた部分が確かにあって、交代策も後れをとることが少なくなってきているし、チーム全体としては上昇気流に乗れているのかなと思う。実際、勝ち試合の後はポロッと落とすことが多かったのが最低限クリーンシートで終われたことは間違いなく成長の賜物だろう。

まだまだ厳しい戦いは続く。どこよりも泥臭く、どこよりも強い気持ちで、この風に乗っていこう。

C大阪1-5湘南

ぱ……ぱ……パーフェクト!!!!!!!

インターバルが短い中、こちらは前線にフレッシュな顔ぶれが出てきた一方で相手はほとんどメンバーを変えずに来たとあって、見ていてちょっとかわいそうになるぐらいバテバテのセレッソだった。やられるとしたらセットプレーかなと思っていたら案の定PK献上で1失点となったけれど、そこを除けば攻守ともほぼ減点材料がない一戦だった。

中断期間の補強が杉岡1人だけというのはさすがに寂しい気はしていた。けれどここにきて、ほぼ変わらない面子で高めてきた連携がしっかりハマってきた印象がある。確実に追い風が吹いている。

セレッソ相手にJ1での勝利は22年ぶりということで、歴史が動いた日になった。総じてツキもあったとは思うけれど、このいい流れを何としても継続していかないといけないし、これだけの戦いを見せた以上J1を安住の地と定めなければいけない。

決して浮つくことなく、次も仕留めていこう。今のチームなら必ずできる。